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はじめに

 厚生労働省によると、2003年に25000人いたホームレスは、2012年には1万人まで減少した。
1億分の1万、約0.1%これが現在日本のホームレス人口である。一方でこの数字に関して、ホームレス支援活動をされている方々や地方職員によると、厚生労働省の数字の約二倍近くの数が実際のホームレス人口ではないかというものもいる。
ちなみに法の下
[1]でのホームレスとは都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所とし、日常生活を営んでいる者たちのことである。
2002年に樹立されたホームレスの自立の支援等に関する特別措置法、通称、ホームレス自立支援法のもとに国策として就労支援、宿泊事業、職業生活相談、地域生活移行支援事業などを展開し、確かに一部では実際の減少傾向をみても機能しているといえよう。ただ彼らの根っこにある部分に触れるにはやはり法律や国策だけでは不十分であろう。



[1] 2002年樹立したホームレス自立支援法を指す。

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